Story 1
「比較明合成」を知らなかった私が、星をつなぐまで
――始まりは、燕岳を歩く登山者のヘッドライトだった
「比較明合成」という言葉を知らないまま、燕岳で撮った登山者のヘッドライトから、明るい部分だけを残す合成方法にたどり着いた。そこから星の連続写真、『デジタルフォト』2010年4月号「無限軌道」、処理を自動化するソフトまでの記録。
この道具が、どこから来たのか。
写真家・村田一朗が、写真、技術、道具作り、メーカーや雑誌との仕事、そして撮影現場で 考えてきたことを、長めに書いている場所です。
製品の説明ではありません。開発日誌とも役割が違います。 開発日誌が「いま何を作り、何を判断しているか」の記録なのに対して、こちらは 「なぜ、こういう道具を作ることになったのか」という背景の話です。
Story 1
――始まりは、燕岳を歩く登山者のヘッドライトだった
「比較明合成」という言葉を知らないまま、燕岳で撮った登山者のヘッドライトから、明るい部分だけを残す合成方法にたどり着いた。そこから星の連続写真、『デジタルフォト』2010年4月号「無限軌道」、処理を自動化するソフトまでの記録。
Story 2
――写真家になる前から、私は妙なものを作っていた
PC-8001mkIIとカセットテープから、大学での研究、会社員時代の測定治具、デジタルカメラの外部電源まで。必要な道具が売っていなければ作る、ということをずっと続けてきた話。
Story 3
――作れることと、作るべきことは違う
凝った作りのレリーズ装置は壊れ、最後は電池ボックスに入るほど単純になった。作れることと作るべきことは違う。自動化できるのに、あえて自動化しないと決めた理由。
Story 4
――O-GPS1とアストロトレーサーを、山で使える道具にするまで
発売前のO-GPS1を借りて山へ持っていき、精密キャリブレーションに何度も失敗した。「最大5分追尾できる」ことと「5分で撮る」ことは違う。最高性能ではなく、撮れる性能の話。
Story 5
――Sidekick Plannerを作ろうと思った理由
Sidekick Plannerは、撮影に失敗したから作ったのではない。「ここに立てと言われれば撮れる。でも、この『ここ』が分からない」。その「ここ」を簡単に探せるようにしたい、というところから始まった。